鈴木質店の歴史
店主は三代目
鈴木質店は、店主の曾祖父、延太郎がはじめた古物商がルーツで、祖父、理吉郎が興しました。
店主の父、和夫が婿として跡を継ぎ、質店としては、店主で三代目になります。
創業以来ずっと千葉で営業を続けています。地元千葉市、市原市エリアでは老舗になります。
祖父の書いたものです。達筆です。
初代である祖父はとにかく熱心な商売人。
曲がった事が大嫌いで、厳しい人だったらしく、
店主はまだ30になったかどうかという若い頃、
千葉県の質屋組合連合会の総会だったでしょうか、
当時80歳を超えていた同業の大先輩に、
「あんたがあの鈴木のお孫さんかい」
(孫がこの場所に戻って来たのかよ、怖いな)
と、心底ビビられた事があります。
店主にとっては優しいおじいちゃんでしたが(;´∀`)
祖父はノリと勢いでどうにかなる若い頃ではなく、
壮年になってから、千葉市内である事件があり、
東京の名店にも食って掛かった事があるとか。
きっと今の店主くらいの世代だったと思います。
もし今、地元のお店で何か大きなトラブル、不満があっても店主に同じ事が出来るだろうか。
熱い気持ちで、居てもたっても居られずに飛び込んだのだと思います。凄い度胸です。
祖父母は美男美女でした。
若い頃の写真を見るといかにも勝気な印象です。
戦後の復興期、千葉市エリアを中心に
エネルギッシュに商売を拡大していきました。
跡を継いだ二代目の父は祖父にとって、
東京神田の「取引先の若手社員」でした。
婿として店を継いだ父は、いつも「お客さまに喜んでもらいたい」と知恵を出し、行動するアイディアマンでした。
昭和50年代、当時は質流れ品などは専門の業者さんへ売却するか、古物市場に「荷」として出すかで、店頭販売するお店もあまりなかった時代に、
父は地元の農協(JA)とコラボレーションして
今の質流れ品バーゲンの走りのようなイベントを開催していました。こと商売に関しては、
人より一歩先を行くアクティブな父でした。
当時の農協での売り出しで着用していた法被です。店主も妹たちもよく駆り出されていました。
ところで質屋の仕事は、現在でも他所の質屋さんや古物業者さんに「修業」に行って、日々の店舗での接客や事務処理、もちろん品物の真贋や相場、同業者間の人間関係!まで学ぶシステムがあります。
修業に行かず、師匠を持たない店主にとっては、
当時一カ月に3回開催されていた地元の古物市場が、
勉強の場でした。開店当時は定休日=市場の日でしたので、本当に年中無休で仕事をしていました。
そして、大阪で質屋を継いでいるサラリーマン時代の同期O君。いつも刺激を受けています。感謝!
鈴木質店のポリシー
あらためて調べてみると、当店、社是のようなものは特にないのですが、
鈴木家の家訓は
「借金の保証人になるな」「博打は打つな」(以下普遍ともいえるリアルな戒めが続きます)
といった非常に生々しいものです。
質屋という職業柄、お金にまつわる色々な人のリアルな、壮絶な人生を見て来たからでしょう。
祖父も父も利益は広告宣伝に回して、自分たちは地味に暮らしていました。
昔の質屋はそれこそ「旦那衆」のように派手に遊んでいた店主も多かったようですが、
祖父の趣味は晩酌。二代目の父は家庭菜園。三代目の店主は剣道。
鈴木家三代、浪費したり、派手に遊んだりしていません。当家が考える商売人ではないからです。
亡き父もゴルフや宴席など質屋同士の付き合いも一切無し。商売の方が好きだったのでしょう。
他人に干渉されず、好き勝手にやるのが性に合っていたのではないかと思います。
店主は人を使うのも、人に使われるのも苦手なタイプです。自分の才覚で勝負したいですね。
今までも、これからも
店主が子どもの頃、父は地元南生実町の町内会長選挙に出ていました。
地元の名士である某氏が続けて町内会長になるだろうという流れだったようですが、
無投票での再選はそれはそれで問題。相応の対立候補が出ないといけない。
この地域からは鈴木さん頼むよ、と請われて父が推されていたそうです。
両親は地元の神社のお祭りや子ども会などのイベントにも、積極的に関わっていました。
楽しそうに差し入れの準備をしていたのを思い出します。
ある時、社会体育協議会の役員として地域の少年野球大会に来賓で行っていた父が、
「凄い子がいる、高橋さんの三男坊。一人だけ4年生でレギュラー。もう次元が違う」
興奮して帰って来た事があります。父が「次元が違う」と評した子は店主の同級生の弟さん。
のちに読売巨人軍の中心選手として活躍し、監督になった高橋由伸氏です。
生前の父は野球が大好きでした。なぜか店主の剣道には特に惹かれなかったようですが(;´∀`)
実は地元おゆみ野は、もう一人有名なプロ野球選手を輩出しています。
現在福岡ソフトバンクホークスで大活躍のWBC代表、侍ジャパンの近藤健介選手です。
店主も、店主妻もお会いしたことがありますが、朗らかでたくましい、まさに好青年!
地元の野球少年、野球少女の憧れです。益々のご活躍を祈念しております。
当店は創業以来、自分たちが商売させていただいている地元を大切に商売を続けてきました。
※当店がネット販売や宅配買い取りをしない理由もそこにあります
生粋の千葉人である店主もこの地で、この街でお客さまに何が出来るかを自問自答しながら、
営業を続けていきたいと考えています。今後ともよろしくお願いいたします。